爆発後、危険な化学物質がダウの排水路に流入

2週間前に同工場で爆発が起きた後、プラケミンにあるダウ・ケミカル工場からの有害化合物を含む水がミシシッピ川につながる施設の運河に流れ込んだが、同社は検査の結果、水質は正常であることが示されたとしている。

ルイジアナ州環境品質局の記録によると、水のサンプリングにより、二晩にわたって燃え続けた火災の消火に使用された消火システムからの地表水にエチレンオキシドが存在していることが判明した。 ダウは大量の水を処理するために、施設内の水処理システムを迂回して、使用済みの消火水をミシシッピ川につながる放水路に直接経路変更するための 14 日間の許可を当局から得た。

ダウの広報担当者グリンナ・メイヤーズ氏は電子メールで、「当社の水管理システムにはこの慣行が組み込まれている」と述べた。 「消火活動や消火活動で発生した大量の水がダウの社内水管理システムに送られたため、同社は事件後、定期的な水のサンプリングと分析を開始しました。 当社の運河システムは、ミシシッピ川からの取水と排水を行っています。 内部の検問所と川の最終出口での採水により、水質は正常であることが示されました。」

メイヤーズ氏は電話で、汚染水が流出口に到達するまでに、化学物質が検出できなくなるほど希釈されたと述べた。

ダウの放水路は、教区が水道水を引いているアセンション教区の公共事業システムの取水口から約 30 川上流にあります。

7月14日にダウのグリコール2ユニットで起きた爆発では、燃えるキノコ雲が夜空を照らし、火災が発生し、7月16日午前5時頃まで燃え続けた。負傷者の報告はなく、同社はまだ事故原因を特定していない。

この工場では、幅広い工業製品の製造や医療機器の滅菌に使用されるエチレンオキシドを生産しています。 州環境品質局は、この化合物が人間に癌を引き起こす可能性があり、揮発性が高く、他の化合物と反応しやすいため、「非常に危険」であると分類している。

事故後の現場研究所での最初の採水検査では、エチレンオキシドの濃度が39ppm（動物にとって危険であると考える人もいるレベル）であることが示されたが、2回目の検査では化合物の濃度ははるかに低いことが示された。 。 この化学物質は水中では自然には発生しません。

メイヤーズ氏は、最初のサンプルは通常水サンプルには使用されない装置で検査されたため不正確だった可能性があると述べた。

サードパーティの研究所で分析された 3 番目のサンプルでは、​​エチレンオキシド レベルが 2.5 ppm であることが示されました。 ダウ社はこの結果を州に報告した。

「すべてのサンプル結果は、連邦および州の水質報告基準を下回っていました」とメイヤーズ氏は述べた。

環境擁護団体「ヘルシー・ガルフ」の生態学者、スコット・ユースティス氏は、採水中にエチレンオキシドがどの量であっても検出されることは重要だと述べた。

「私の理解によれば、水中にエチレンオキシドが検出されるのは極めて異例であり、十分に研究されていません」とユースティス氏は語った。 「したがって、これらの測定値は自然に変化する可能性が高く、より厳密なサンプリングがなければ、その測定値が人為的に高くなったのか、それとも単に高いだけで、その後時間の変動により時間の経過とともに減少したのかを判断する方法があるかどうかは疑問です」化学薬品。"

エチレンオキシドに関するほとんどの研究と情報は、この化合物の大気への影響に焦点を当てていますが、水生環境への影響についてはほとんど知られていません。 ダウや他の化学大手を代表する業界団体である米国化学評議会は、エチレンオキシド濃度が41ppmまでの水中でも魚は生存できると主張している。

ユースティス教授は、濃度30ppmのエチレンオキシドで汚染された水が牛に慢性疾患を引き起こすことを示した別の研究を引用した。

メイヤーズ氏によると、ダウは火災発生中4時間ごとに水をサンプリングし、7月27日の時点で140以上の水サンプルを収集・分析したという。